IFAに最適化した業務支援システム「ADMIN」開発秘話
FA業務の課題解決とオンライン化対応を支えた取り組み
株式会社モニクルフィナンシャルは、2018年11月設立のスタートアップです。会社が成長していく中で進められたのが、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)業務に最適化された社内業務支援システム「ADMIN」の開発と、オンライン面談への迅速な移行です。
今回は、この2つのプロジェクトを牽引した瓜田雅和さん(当時、当社取締役COO)に、開発の裏側と組織づくりの考え方を伺いました。
※役職等、記事内の情報は公開当時のものです。
株式会社モニクルリサーチ
執行役員 事業開発担当
瓜田 雅和 Urita Masakazu
東京都出身。立命館アジア太平洋大学(APU)卒業後、大手IT企業に入社し、プロジェクトリーダーとして社内新規事業立ち上げを経験。2012年に起業し、業務コンサルティング、システム開発などの、幅広い業務に従事。2019年に株式会社OneMile Partners(現モニクルフィナンシャル)に創業メンバーとして参画し、2020年に同社取締役に就任。2025年からグループ会社である株式会社モニクルリサーチの執行役員を務める。
自社開発ツール「ADMIN」はなぜ生まれたのか?
まず、なぜ業務支援システムをゼロから自社開発する必要があったのか教えてください。創業期には、どのような課題があったのでしょうか。
創業当初、当社では保険と有価証券をどちらも取り扱う事業を展開していて、それぞれの業法に沿った体制整備が求められていました。ですが、代申会社(※)からの指導は紙ベースでの管理が中心で、保険と証券どちらか一方であれば対応可能なものの、両方の業務を同時に行うのは大変な状況でした。
まだベンチャーで体制整備の専任者もいない中、こうした業務を効率的かつ正確に運用するために、体制整備のDXに挑戦したことが「ADMIN」開発の出発点でした。
※代申会社…代理店が登録手続きなどを行う際に、代理店に代わって申請を行う所属保険会社のこと。

その課題を解決するために生まれたのが「ADMIN」だったのですね。瓜田さんご自身が企画されたと伺いました。
はい。「ADMIN」は、先ほどお話しした体制整備のDX化だけでなく、FAが効率よく営業活動を行うための「お客様とのスケジュール調整」「対応履歴の管理」「予算管理」など、業務全般を一気通貫でDX化する業務支援システムとして、代表の原田やCTOの塚田など役員総出で、プロトタイプ作りからスタートしました。
IFAという業態に最適化されたシステムを実現するために、私自身も金融に関する資格を取得し、各種業法を理解しながら開発を進めていきました。
事業と開発、両方の視点が必要な難しいプロジェクトだったと思いますが、COOとしてどのように全体をまとめていったのでしょうか?
私の普段からの役割でもありますが、プロジェクトのプロセスやオペレーションを見て、全体をまとめる役割をしました。プロジェクトを進めるにあたって要件定義をしたり、事業の発案者とエンジニアが円滑にコミュニケーションできるよう、間に入って調整したりしていました。
「ADMIN」で現場の働き方はどう変わりましたか?
「ADMIN」の導入によって、FAはお客様との面談により多くの時間を割けるようになりました。面談以外の時間は自身のスキルアップなどに充てられるようになり、結果的にFA全体の生産性が高まったように感じます。
オンライン化対応に迅速に対応できた理由
2020年には、お客様との面談のオンライン化にも迅速に対応しました。
そうですね。もともとは対面型のビジネスを想定し、2019年11月末に「マネイロ」の実店舗を東京の丸の内にオープンさせたのですが、すぐにコロナの感染拡大が始まり、まともに稼働できたのは2〜3ヵ月間だけ。「さあ、これから!」という時に急ブレーキを踏まざるを得なくなってしまったんです。

でも、そこからの動きは迅速でした。2020年4月の時点では接客をオンライン対応に切り替える意思決定をして、社員もフルリモート体制になりました。そして、そのために必要な開発を1ヵ月で集中して行ったんです。
2020年4月というと、コロナがここまで長期化すると考えていた人は少なかったように思います。それでも一気にオンラインへ舵を切ったと。
そうですね。当初から、ゆくゆくはオンライン化を見据えていましたが、そこで大きく計画を前倒しして導入しました。会社として未来に向けて大きな計画を立てていますが、必ずしも当初の道筋に固執せず、その時々の状況に応じてドラスティックに方向転換できる柔軟性を経営者全員が持っているのが強みだと思います。

誰もが「自分に合った金融商品を自分で決められる」場を作りたい
現在、モニクルフィナンシャルではどんな人が働いていますか?
本当に素晴らしいメンバーが集まっていると思います。特にエンジニアチームに関しては塚田をはじめ、ドリームチームと呼べるようなすごい人材ばかり。エンジニアの部隊ができて3年経ちましたが、どんなアイデアでも具現化でき、さらに規模が大きくなったことで、同時進行で多くのプロジェクトを進められる状態になっています。あとは、創業期からいる営業メンバーはキャラクターの濃い、面白い人ばかりですね。
具体的にどんなところが「面白い」と感じますか?
簡単に言うと、「創意工夫ができる」ところですかね。言われたことをただやるのではなくて、自分なりの手順や解釈を加えて化学反応を起こす。それが自然と染みついている人が多い気がします。だから、意見交換や議論も活発に行われていますし、そのなかから色んなアイデアが生まれる環境になっているんじゃないかと感じますね。
では、瓜田さんがこれから一緒に働きたいのは、どんな人でしょうか?
幅広い分野に興味を持って、未知の業務にもチャレンジしていける人ですね。例えば、これまでの会社では「器用貧乏」と言われてきたような人。それってモニクルフィナンシャルでは全くネガティブなことではなく、むしろオールラウンダーとして活躍できる可能性を秘めた人材だと思います。うちはカバーするべき領域が幅広いですし、自分次第で任せてもらえる仕事の裁量もどんどん広がっていきますから。

最後に今後の会社の展望と、瓜田さん自身がここで叶えたいことを教えていただけますか?
これは個人的な展望というか、相当な時間がかかると思うのですが……。
なんでしょうか?
全ての人が等しく正しい金融知識に触れられ、「自分に合った金融商品を自分で決められる」ようになる場を作りたいと思っています。
今は資産運用や資産形成に対して、それぞれの立場の専門家がそれぞれの理論で、「この方法が正しい」「あれはダメ」と手段について論じています。お金の知識がない人はそれを聞いて、「あの人が言っているから」と手段ばかりに翻弄されて、右往左往してしまう。私自身も、この会社に参画するまではその一人でした。
本来、資産運用を考えるにあたって最も大事なのは手段ではなく「目的」です。目的は一人ひとり異なります。
その目的によって、とるべき手段は変わってくると。
その通りです。ですから、弊社の「マネイロ」では、そのお客さまの目的を正しく認識してもらうところから始めています。そして、目的に沿って適切な金融商品を提案するサービスを、対人で行っています。
ただ、こうした場所があっても、「お金について他人に相談する」ということ自体にハードルを感じ、二の足を踏んでしまう方も多くいらっしゃると思います。そこで、そういった方にも気軽にアクションを起こしていただけるような環境を整えていきたいです。例えば、統計学やAIを駆使したさまざまな診断ツールを公開し、自分の目的を正しく把握した上で、学ぶべき知識、とるべき手段が分かるようにする。そして、最終的には自分の意志で迷わず資産運用、資産形成に取り組んでいただける。そんなサービスを作っていきたいです。

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株式会社モニクルフィナンシャル
フィナンシャルモニクルー編集部