「100歳まで安心!資産の持続性を実現する資産運用セミナー」in大阪 開催レポート

2025年6月、株式会社モニクルフィナンシャルは「100歳まで安心!資産の持続性を実現する資産運用セミナー」を大阪で開催しました。今回は、多くの方にご参加いただいたセミナーの様子をお届けします。

株式会社モニクルフィナンシャル
取締役
泉田 良輔 Ryosuke Izumida
東京に続き、大阪でもリアルセミナーを開催
今年5月、約5年ぶりに東京で開催し、多くのご反響をいただいた資産運用セミナー。今回は第2弾として、大阪での開催が実現しました。
コロナ禍以降は、オンラインでの情報発信が中心でしたが、「やはり直接お会いして、大切なお金の話をお届けしたい」という思いは変わりません。大阪開催は、その原点に立ち返る機会となりました。
いま資産運用に注目が集まる5つの理由
大阪梅田ツインタワーズにて開催した今回のセミナー。開演時刻が近づくにつれ、受付を済ませた参加者の方々が続々と会場へ足を運ばれました。
定刻となり、まずは司会より、マネイロを運営する株式会社モニクルフィナンシャルと提供サービスに関するご紹介を行いました。続いて、本日の講師である取締役の泉田良輔が登壇し、セミナーがスタート。
今回のテーマは「100歳まで安心!資産の持続性を実現する資産運用セミナー」です。はじめに、「いま資産運用に注目が集まる5つの理由」について取り上げ、現代における資産運用の必要性や基本的な考え方を基礎知識編と実践編の2本立てで分かりやすく解説しました。ここからは、基礎知識編の内容を一部を抜粋してお届けします。
「老後2000万円問題」は過去の話に
泉田:2019年に大きな注目を集めたのが、「老後2000万円問題」です。 これは、金融庁のレポートを発端に「老後に2000万円程度の資産がないと、安心安全な老後を過ごせませんよ」というように受け止められ、話題となりました。ちょうどコロナ禍の前に、老後問題に大きく火をつけるきっかけとなりました。
この時の背景を振り返って、この「2000万円の根拠」を確認していきたいと思います。
まず、このレポートの前提は「夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯」のご家庭のケースです。家計の試算では毎月5万4519円不足している状態です。30年間暮らしていくと仮定して、算出された金額が「1980万円」でした。
ですが、このレポートには他にも前提があります。
- 物価は2017年当時の水準
- 持ち家世帯
- 夫・厚生年金(元会社員)
- 妻・国民年金(専業主婦)
この老後2000万円問題は「もう過去の話になってしまった」という印象があります。今日は、「2017年の2000万円問題といまを取り巻く環境で何が変わったのか」を、以下の5つのポイントから見ていきます。
①物価上昇
②円安の傾向
③国内の金利上昇
④高額療養制度の見直しに関する議論
⑤基礎年金の財源見直しに関する議論
変化のポイント① 物価上昇
泉田:まず最初に、「物価の上昇」についてです。こちらのグラフは、2017年1月から直近までの物価水準のトレンドをあらわしています。
泉田:物価が大幅に上がったのが2022年2月で、これはロシアのウクライナ侵攻のタイミングです。歴史的に戦争が起きると物資が足りなくなるため、大幅な物価高となる傾向があります。
2000万円レポートの物価水準は2017年ですが、比較すると「消費者物価指数」は約11%上昇しています。
変化のポイント② 円安傾向
泉田:2つ目のポイントは「円安傾向」についてです。こちらのグラフは、ドルと円の為替レートです。先ほどと同様に、2017年1月から直近までの推移です。
最初は、110円台で推移していました。ところが、こちらもロシアのウクライナ侵攻のタイミングで大きく上がっています。ここで何が起きたのかというと、2022年3月に、アメリカの中央銀行である「FRB」が利上げを発表しました。2018年12月以来、3年3ヵ月ぶりのことです。
当時のアメリカも、日本と同様に物価が上昇していました。物価上昇を落ち着かせるために金利を上げ、景気を沈静化させる必要がありました。アメリカは金利を上げましたが、日本の金利はそのままだったため、日米の金利差が拡大していきました。
変化のポイント③ 国内の金利上昇
泉田:3つ目のポイントは「国内金利の上昇」です。先ほど、2022年3月にFRBが利上げしたという話がありましたが、海外の利上げは、日本国内にも影響を与えます。
日本は長らくゼロ金利、またはマイナス金利が続いてきました。この金利が、先ほどのタイミングで大きく上がりました。ずっと金利がなかった世界から、金利がある世界に戻りつつあります。
この後、変化のポイント④、⑤についても解説が続きました。
これからの資産形成に求められる新しい視点
泉田:ここまで、私たちの資産形成を取り巻く5つの大きな環境変化について見ていきました。これらを踏まえると、資産運用に対する考え方をアップデートする必要があるとお分かりいただけたかと思います。
物価が上がり続ける状況では、これまで「安全資産」とされてきた預金も、インフレによって実質的な価値が目減りしていくリスクを抱えています。
また、歴史的な円安は、資産を日本円だけで保有することのリスクを高めました。そして、「金利がある世界」が戻ってきたことで、どの資産に投資すべきか、より戦略的な判断が必要となります。
さらに、社会保障制度の変化を考えると、公的な保障だけに頼るのではなく、私たち一人ひとりが主体的に資産を守り、そして育てていくことの重要性が、ますます高まっているといえるでしょう。
資産運用セミナーは順次全国で開催予定
ここまで、基礎知識編の内容について、一部抜粋してセミナーの内容をお届けしました。この後の実践編では、この記事でお伝えした課題に対し、具体的にどう備えるべきかという、さらに一歩踏み込んだ解説が続きました。会場では、多くの方が真剣な表情でメモを取られており、関心の高さがうかがえました。
今回ご好評をいただいた資産運用セミナーは、今後、全国各地での開催を予定しています。モニクルフィナンシャルは、これからも多くの皆さまに正しい金融知識と、将来への安心をお届けできるよう努めてまいります。開催情報については、モニクルフィナンシャルセミナー公式サイトをご確認ください。

株式会社モニクルフィナンシャル
フィナンシャルモニクルー編集部