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証券会社の営業職で年収1000万円や2000万円は目指せるのか?
証券会社の年齢別平均年収や年収1000万円超える条件も紹介

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金融業界の営業職は、一般的に高収入だと言われている職種の1つです。

特に証券会社の営業職は、年収1000万円や2000万円、さらにはそれ以上の高収入を得ている人も少なくありません。「年収1000万円以上」を目標として掲げる人にとっては、収入面で魅力的だと感じることでしょう。

本当に証券会社の営業職は高収入なのでしょうか。実際にどのくらいの人がそのような高い水準の報酬を得ているのでしょうか。

今回は、証券会社の営業職における平均的な報酬と、年収1000万円を超えるケースについてご紹介します。

証券会社の年収は年収1000万円や2000万円を目指せる?

証券営業の年収は、本当に1000万円や2000万円を目指すことができる職種なのでしょうか。

厚生労働省が運営する「職業情報提供サイトjob tag(日本版O-NET)」によると、「証券外務員(証券営業員)」の全国平均の年収水準は564.3万円、東京都で絞った場合は601.2万円となっています。

こうしてみると、比較的高い年収水準ではあるものの1000万円や2000万円を目指すには難しいように思えます。

証券会社の営業の平均年収はいくら?年収の相場について解説

証券会社の営業職の年収実態について、「職業情報提供サイト job tag(日本版O-NET)」の「証券外務員」などを参考にしながら、詳しく見ていきましょう。

証券会社営業職の給与額水準はどのくらいか?

「所定内給与額別の人数割合」のグラフを参考にすると、特徴は以下の通りです。

  • 月額の給与額は「26.0万円~27.09万円」が最も多く、全体の約11%
  • 月額給与額として100万円以上を手にする人は全体のは約2%

月額の給与額20万円台は、全体の約45%と半数近く占めています。給与水準に大きな幅が見られるのは、証券会社の営業成績に基づくインセンティブの獲得が影響していると考えられます。

証券営業の給与額割合

「所定内給与額」とは

労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により6月分として支給された現金給与額(きまって支給する現金給与額)のうち、超過労働給与額(①時間外勤務手当、②深夜勤務手当、③休日出勤手当、④宿日直手当、⑤交替手当として支給される給与をいう。)を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額をいう。

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況:主な用語の定義」より

証券営業年齢別の年収はどのくらい?

「年齢別の年収」グラフを参考にすると、特徴は以下の通りです。

  • 最も年収が高い年齢は55~59歳で680.84万円
  • 次に年収が高い年齢は40~44歳で675.52万円

30代になると年収が右肩上がりに増加する傾向が見られます。

これは、営業職としての実力がつくことで成績が向上し、インセンティブを多く獲得するようになるためです。また、役職に就くことで収入が増えることも一因です。

ただ、こうした要素を考えても、ここでみた厚生労働省の所定内給与月額をベースにしたデータを見る限りは、証券会社の営業職で年収1000万円を目指すことは、どの年齢層においても難しい目標と言えるでしょう。

証券営業の年齢別給与額

証券営業の会社規模別の年収はどのくらい?

本当に証券会社の営業職は、年収1000万円得ることは難しいのでしょうか。

今度は、別の厚生労働省のデータである「令和4年賃金構造基本統計調査」を参考に、会社規模別で見ていきましょう。

企業規模別で見た際には、1000人以上において、35歳以上から59歳までは年収1000万円を超えることがわかります。

ただし、「金融商品取引業・商品先物取引業」の調査結果となり、証券営業以外の職種も含むため、必ずしも証券会社の営業職の年収というわけではないことには注意が必要です。

企業規模1000人以上
年齢 概算年収(千円)
35~39歳 10,048.3
40~44歳 10,774.0
45~49歳 10,754.8
50~54歳 11,173.0
50~59歳 10,904.5

 

平均年収が1000万円を超えるということは、それ以上の年収を得ている人がいることを意味します。ここからわかることは、年収1000万円や2000万円を目指すことも可能ということが言えます。

証券営業の求人賃金はどのくらい?

それでは、証券営業の求人ではどのくらいの給与水準が一般的なのでしょうか。

ハローワークによる実際の求人賃金における全国平均月収は26.3万円で、東京都に絞った場合は月収23.4~33.6万円と幅があることがわかります。

また、一般的に高収入と言われる証券会社の企業規模が1000人以上の場合、35歳以上のベテラン世代になると平均年収が1000万円を超えることがわかりました。

このことから、企業規模の大きな証券会社では、必ずしも営業職というわけではありませんが、年収1000万円以上を期待しても良いということができます。

証券会社の営業職の基本がわかる記事4選

証券会社の営業職はどのような職種なのでしょうか。基礎がわかる記事をご紹介します。参考にしてください。

おわりに

証券会社の営業職の年収について、厚生労働省による調査結果をもとに見ていきました。

証券会社の営業職は、ノルマがきついなどと言われることが多いですが、その分、知識や経験を積み重ねることによって、高収入につながることがわかりました。

証券会社で培った経験やスキルを活かし、さらなる高収入を目指して、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)をネクストキャリアとして選択する人も増えているようです。

IFAは証券会社に属することなく活動できるため、自由に商品を選択しお客様のニーズに合わせて提供できる点が魅力だと感じる人も多いです。

IFAについて詳しく知りたい場合は、関連記事を参考にしてください。

 

参考資料

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株式会社モニクルフィナンシャル
コーポレートブランディング室

三石 由佳 Yuka Mitsuishi

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)。中央大学文学部社会学科卒業後、株式会社サイバーエージェントにて大手金融機関向けデジタルマーケティング戦略の立案及び営業を担当。その後、みずほ銀行にて確定拠出年金に関する講師やフィンテック企業にて広報を担当。現在は株式会社モニクルフィナンシャル・コーポレートブランディング室所属。

モニクルフィナンシャル_泉田良輔

監修
株式会社モニクルフィナンシャル 取締役

泉田 良輔 Ryosuke Izumida

愛媛県出身。慶應義塾大学卒業後、日本生命保険、フィデリティ投信で外国株式や日本株式のポートフォリオマネージャーや証券アナリストとして勤務。2018年11月に株式会社OneMile Partners(現:株式会社モニクルフィナンシャル)を共同設立し、取締役に就任(現任)。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。東京工業大学大学院非常勤講師。著書に「銀行はこれからどうなるのか」「Google vs トヨタ」「機関投資家だけが知っている『予想』のいらない株式投資法」他 

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